気楽会の観光案内課
第30回6月12日(日)参加者募集中です。
第30回「気楽会の観光案内課」
日時:2016年6月12日(日)9:00~16:00
集合場所:気仙沼市役所
参加費:2000円
お問い合わせはメールで
kesennuma_kirakukai@yahoo.co.jp 主催:気楽会
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鈴木類です。
夏へ向けて徐々に気温が上がってきました。
電線に留まったカラスも、湿度に羽を湿らせたのか、
首を垂らしてじっとしています。
東北は今日、梅雨入りです。
(ナレーション)今回の酒場放浪記は田中前にある「お食事の店 あじ蔵」。
※以下クリックで拡大
震災後の各店舗移転により、
現在は賑わいを取り戻した地域に店を構えて20年以上の老舗。
今回は初鰹の時期に来店したこともあり、メカジキの脂の乗りも
大変いいタイミングで暖簾をくぐったのであった。
店内からは常に賑わいの声が響く。
週末ともなると、飛び込みでの着席は難しく、
事前の予約をお勧めしたい。
入り口右手前には地酒をはじめとした酒たちが顔を揃える。
火入れされた酒でも、常に管理には手を抜かない姿勢がうかがえる。
まずは冷えた瓶ビールを注文。
梅雨時期独特のじめっとした感覚を喉で流す。
手元のメニューには、お品書きの他に写真入りのものも。
驚くことに、かつお刺からベーコンポテトピザまで、この1枚だけでも
実に50種類以上にのぼるレパートリーが顔を揃える。
その日の店を知りたいため、親方おまかせコースのボトムを選ぶ。
たった1,000円で三品、最初が顔を出すまでが本当に楽しみだ。
早々に一品目が顔を出す。
小皿に盛られた刺盛。
一瞬で彩りに魅せられてしまった。
これは三品中のまだ一品、すでに併せる日本酒を
選ばなければいけない衝動に駆られる。
それにしても簡単にこの盛りつけを出されると
挨拶代わりには思えず、店の実力を意識してしまう。
ねっとりとした赤身を食す。
左手のビールだけではすでに負けているのかもしれない。
すぐに地元気仙沼産の銘酒・別格をオーダーしてしまった。
この本醸造は刺身との相性が抜群である。
主人たちのいなくなった場所を覗いてみる。
じつに十種類の材料が使われていた事に驚く。
こういうところに手を抜かぬのが本物の職人といった感。
ゾクッとこみ上げる嬉しさを抑えた。
二品目は小鉢三点だ。
詳しい内容は分からないが、卵焼きの中に非常にコクのある
ものを感じる品。海の物だろうか?しょう油を掛けずに頂けた。
小エビの天ぷら、非常に美味しかった。
赤らんだエビは噛むほどに風味が感じられ、
ビールに非常に合う。
三品目はおからであるが、
ゴボウや人参の食感とおからの香りがよく合うのだ。
若干の醤油を垂らして頂くと大変旨い。
刺身のお勧め。
その日のお勧めは付箋紙で追加され、
見る人にリアルタイムを感じさせる。
あとから気付いたが、サメの心臓である「モウカの星」のカルパッチョ
が以前から追加されているのに驚く。
この日は注文しなかったが、次回訪れた際は楽しみにしたい一品だ。
ヤリイカ刺や真鯛刺、ばくらいも気になったが、
店主が今日はいい蛸が入ったと教えてくれた。
見事な艶と弾力のたこ刺。
ふっくらとした身の部分とこりこりとした吸盤の食感を対比し、
何度でも噛んでいたい気持ちになる。
瑞々しさも付け加えておきたい、非常に美味い蛸だった。
次に頼んだ酒は秋田 福乃友酒造の「冬樹 純米吟醸 無調整生酒」。
新規に発売された昭和の末、当時蔵元社長だった方が、息子に社長を譲り、
自身は「工場長」として、60から酒造りに加わった酒である。
自身は「工場長」として、60から酒造りに加わった酒である。
度数も造りたてそのまま、無調整の純米吟醸とは一体どういう
味なのか、気になっていたが、力強くも意外とスッキリとした味である。
酸も感じられるその味は先の小エビの天ぷらによくマッチした。
店で定番人気の生春巻きを注文。
店オリジナルのソース、とても弾力のあるライスペーパーと
新鮮なレタスの歯ごたえが人気を感じさせる。
かなりきつめに巻いた野菜とペーパーは、
驚くことに一度ではかみ切れないほどだ。
この品は本当にお勧めしたい。
マグロのカマ焼き。このボリュームで500円に驚く。
身をほじり、口に頬張ると酒の肴というより白米が欲しくなる。
まだ湯気が残る身は程よい甘しょっぱさで、
つい冬樹と繰り返してしまった。
続けてエビ揚げ。
ぷりっとしたエビの身を酸味の効いたソースで合わせる。
いつも驚くのは、そのフードにぴったり合うソースが用意されている事だ。
味を知り尽くした店主ならではである。
小上がりの壁にはやはりバラエティに富んだメニューは張られている。
締めのしょうゆラーメン、生春巻き、吉次塩焼きと、
これはごく一部であるが、そのジャンルの広さに改めて驚かされる。
そう、今日のメカジキも美味いよ、と店主。
程なくして写真のメカジキが通されるが、参ってしまう。
この鮮度、脂の乗り、とても450円とは思えない。
無論醤油に乗せた瞬間、脂が広がり、、、と言葉はもはやいらないであろう。
鮮度が良く、脂が乗るとメカジキはコリッとした独特の食感が楽しめる。
市場からロジスティクス云々と無縁な気仙沼ならではの特権。
この日は薄めに溶いた生姜で頂いた。
まだ行く。
やはりここに来たら、いちど食べて頂きたいのが蛸のボール揚げだ。
新鮮な蛸をすり身状にした揚げ玉は、
表現し難いが上品な厚揚げに似た様相。
表面のカリッとした食感と蛸の香ばしい香りが舌鼓を打つ。
こういった食感、香りのものは辛みの効いた日本酒に本当によく合う。
そして最後にオーダーした初鰹の刺身。
実は入店した当時から頭の真中にあったのだが、
バラエティに富んだメニューを楽しんでいると、意外にも
すっぽりと抜け落ちてしまっていた。
脂は殆ど乗っていないが、鰹独特の酸味が全面に出され、
その大きさ、形と相まって、どんどんと箸を進めてしまう。
ちょうど酒も尽き、心を一杯にしてあじ蔵をあとにした。
店主はもちろんベテランである。
しかし通常の店とは違い、あじ蔵は常に「本物・手作り・自家製」を
モットーに無添加の素材に非常にこだわっているようだ。
時代や生産背景への疑念、こだわりが、
最高の食材を用い、逸品を醸し出す。
何度も足を運びたくなる名店がここにもあった。
お食事の店 あじ蔵
電話番号:0226-23-3996
住所:宮城県気仙沼市田中前1-3-6
営業時間:17:00~24:00(ラストオーダー.22:00)
定休日:日曜日 ※予約により営業可
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