気楽会の観光案内課
第30回6月12日(日)参加者募集中です。
第30回「気楽会の観光案内課」
日時:2016年6月12日(日)9:00~16:00
集合場所:気仙沼市役所
参加費:2000円
お問い合わせはメールで
kesennuma_kirakukai@yahoo.co.jp 主催:気楽会
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森川です。
先週末は、盛岡競馬場が開幕するということで盛岡に行ってきました。
昨年は愛車が流された為に大船渡線と東北本線を乗り継いで列車で毎週のように盛岡へと通っておりましたが、今年は車で行けるということで、競馬場に行く前に宮古市田老地区まで足を運んできました。
昨年は愛車が流された為に大船渡線と東北本線を乗り継いで列車で毎週のように盛岡へと通っておりましたが、今年は車で行けるということで、競馬場に行く前に宮古市田老地区まで足を運んできました。
宮古市田老地区にある「万里の長城」ともいわれる世界でも最大規模のスーパー防潮堤は、高さ10m、長さ2.4kmという巨大なモノ。
よく田老の防潮堤は津波によって破壊されたと言われたりしてますが、実際には古くからある田老堤防は決壊することなく堅固に佇んでいました。しかし、新しく海岸沿いに築かれた堤防は、水門だけが残る無残な姿へと変わっていました。
テレビなどのマスコミでも、度々映しだされている「たろう観光ホテル」。
このホテルは、社長自ら「この姿を見れば、津波の恐ろしさの説明はいらない」と語り、保存する方向で検討が進んでいるそうです。
津波は海抜10mの高さにある堤防を軽々超えて町を飲み込み、今は基礎だけがここに人の営みがあったことを伝えています。
田老地区の被害は、堤防が決壊したのではなく、堤防があることで過信とともに、海が見えず津波が来ていることに気づくのが遅れたことも一因にあると言われています。
国道に戻り車を走らせていると、宮古行きの三陸鉄道北アリス線が田老駅に到着したところでした。
三陸鉄道は、震災発生から5日目の3月16日は、被害の少なかった久慈から田野畑までの運転を再開させています。
またこの田老駅も津波を被り、線路には家や車などの瓦礫で覆われていましたが、自衛隊の協力により瓦礫を撤去して震災から9日後の3月20日には、宮古-田老間で運転を再開させたとのこと。
運転再開時には、沿線で瓦礫の片付け作業する地元の人たちから「ありがとう」ともに手を振る多くの姿が見られたそうです。
気仙沼では、先日「南町・魚町まちづくりコンペ」が開催され、可動式防潮堤などのアイデアが出されていますが、我々の安全とともに、これから子孫にこの震災をどう語り継いでいくか。考えていくことはとても重要です。
途中、立ち寄った釜石市唐丹地区にある小白浜漁港。
ここにも総工費10億、11年の年月をかけて造られた大きな防潮堤がありましたが、津波で無残な姿になっておりました。
その堤防の事業説明の看板の最後に書いてあった
「避難に勝る防護なし」
この言葉に今回の大震災の教訓が、端的に集約されているのではないでしょうか。
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