気楽会の観光案内課
第30回6月12日(日)参加者募集中です。
第30回「気楽会の観光案内課」
日時:2016年6月12日(日)9:00~16:00
集合場所:気仙沼市役所
参加費:2000円
お問い合わせはメールで
kesennuma_kirakukai@yahoo.co.jp 主催:気楽会
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会場となる「魚がし」には定員を超える30人超満員札止めとなる気仙沼人で埋め尽くされていた
その究極のアウェーであるにも拘らず、勝山氏は臆する事なく当たり前のように単身で乗り込んできた
戦いの構図としては、ホームグラウンドの山田康人が、チャレンジャー勝山氏を迎えうつ格好である
最初はお互い軽い会釈を交わすも目を合わせようとしない両者。
もう既に神経戦は始まってるようだ
そして、乾杯から一時間が過ぎ、遂に両雄が激しく火花を散らす瞬間がやってきた
あがらいでばー恒例の自己紹介タイムである。
まず、先行で勝山氏の順番が回ってきた。
それまで余裕の表情でグラスを傾け、笑顔を見せていた山田康人だったが、笑顔は消え失せ、険しい顔で、勝山氏に鋭い視線を投げ掛ける
このピリピリとした緊張感の中、勝山氏が口を開いた。
彼独特の滑舌のいい早口口調で、一気に気仙沼への想いをぶちまけたのである
震災後、ボランティアで気仙沼を訪れ、気仙沼が大好きになった事、
気仙沼の為に目黒さんま祭りで気仙沼ホルモンを焼いた事、
年末年始気仙沼で過ごした事、
等々、気仙沼への愛情を熱い口調で訴えた
彼の言葉から
「気仙沼大好き」、
「気仙沼にまた足を運びたい」、
「これからも気仙沼の為に復興支援したい」
と言った、気仙沼に対するラブコールが発せられる度に、山田康人の表情は強張り、肩をプルプル震わせながらグッと拳を握りしめ必死にこらえてるのがわかる
そして、勝山氏は最後に密かにこの日の為に気仙沼から取り寄せていた気仙沼ホルモンをいきなり取出し、今ここで焼いて皆で食べましょうとマスターに呼び掛けたのである
この勝山氏の思わぬ奇襲攻撃に周囲は騒然となり、山田康人も不意を突かれたように少し驚きの表情をみせる
気仙沼ホルモンといえば、山田康人が気仙沼を訪れて以来、その魅力にいち早く気付き、思い入れ、愛情は人一倍強い食べ物である
もしここで気仙沼ホルモンを焼いて振る舞われる事になれば、山田康人にとってはお株を奪われた格好になり、深くプライドを傷つけられるのは間違いない
果たしてあがらいでばーで初めて気仙沼ホルモンが振る舞われる事になるのか
皆、固唾を飲んでマスターの返答をまつ
しかし、マスターは首を縦に振らなかった。
店の中で気仙沼ホルモンを焼くと、店中が臭くなってしまい、2、3日臭いが取れなくなるからNGとの事である。
勝山氏はここで、気仙沼ホルモン愛が本物である事をアピールし、東京での気仙沼ホルモン売り込み隊長としての地位を不動のものにしようとしたが、無念にも不発に終わる
フィギュアスケートで言えば、大技トリプルアクセルを狙うもバランスを崩し着地に失敗し、転倒したに等しい出来事だった
この瞬間、山田康人の表情から思わず笑みがこぼれたのは言うまでもない
その絶好のアピールが不発に終わり、その後のスピーチも少し引きづったまま自己紹介を終えた勝山氏の表情は、ジャンプで失敗し、演技を終え、何とか笑顔を取り繕うとする浅田真央ちゃんの様にほろ苦いものとなった
しかし、勝山氏の気仙沼に対する想い、気仙沼ホルモンに対する熱意は観衆の心を惹き付け、大きな温かい拍手が彼を包んだのである
この沢山の気仙沼人を前に、終始堂々と自分の気持ちをぶつけ、熱弁を振るう様は、山田康人にプレッシャーを与えるには十分であった
悔やまれるのは、気仙沼ホルモンを焼けなかった事だけである
そして、その後、遂に山田康人の順番が回ってきた。
ライバルの目の前での「失敗」を見てるだけあって、表情には少し余裕が出てきてるように見える
そこで、いきなりこう切り出した
「どうも、山田です。
今日も仙台から駆け付けました。12回のあがらいでばーのうち、11回は仙台から来てます」
この言葉に皆、拍手喝采である。
それもそうである。
わざわざあがらいでばーに参加する為だけに往復2万円もする運賃を払って、仙台から駆けつける男などこの男以外他にいない
そして、この発言の意図は勝山氏を意識してのものである事は明らかだった
「君は代々木から電車で10分もかからない恵比寿からの参加だが、俺は毎回、仙台から来てるんだ。もし君が仙台であがらいでばーあったら、東京から駆け付ける事ができるか?」
康人の心中を代弁するとそう言いたかったのだろう
そして、気仙沼ホルモンの話には気仙沼ホルモンの話で勝山氏を追撃するのかと思いきや、敢えて気仙沼ホルモンの話はスルーし、復興支援ファンドの話を展開
復興支援ファンドといえば、今や山田康人の代名詞ともいえ、彼が震災後、最も熱を上げて取り組んできた事業である
気仙沼ホルモンへの愛情アピールで勝山氏を圧倒出来る自信があるにも係わらず、敢えて気仙沼ホルモンという土俵での戦いを避けたのには、山田康人の強烈なプライドが伺いしれる
つまり、同じ土俵で戦う事は、勝山氏を気仙沼大好き人間として対等な立場を認めた事に他ならず、別の話題を話す事で、自分は勝山氏の更に先を行ってる事をアピールしたいのだ
「気仙沼ホルモン?
フン、今更もう古いよ。気仙沼ホルモンは気楽会で散々今までアピールしてきただろ。
君はそんな僕が敷いたレールの上をただ歩いてるに過ぎない。
今、気仙沼に求められてるのは復興支援ファンドなんだよ!」
康人の胸の叫びを代弁す
るとそう言いたいのだろう
その後も熱を帯びた山田節は止まらず、応援している気仙沼企業に対しての支援をしきりに訴え、トークを終えた。
相変わらずの、気仙沼に対する愛情、熱烈な想いは、衰えを知らず、観衆の心をぐっと捉え、また一際大きな拍手が彼を包んだ
トークを終えた瞬間、山田康人は、完璧な演技を終えたキム・ヨナの様な、してやったりの表情で不敵な笑みとともにメガネをキラッと輝かせ、勝山氏の方を一瞥する
「勝山君、まだまだ君は青いよ」
表情からはそんな言葉を胸の内に発してるようだ
この勝ち誇る子憎たらしいほどの表情は、気仙沼大好き人間の先駆者としての自信とプライド、そして「王者」としての風格が滲み出ていた
さすが我らが山田康人
ボクシングで言えば12Rフルに戦い、3ー0で山田康人の判定勝利と言ったところだろうか
勝山氏のスピーチも実に素晴らしかったが、少しすべってしまった感が否めず、終始堂々とミスのない完璧な気仙沼愛を表現し続けた山田康人の貫禄勝ちである
こうして2人のトークによる激しい乱打戦は幕を閉じた
気仙沼愛によって激しくぶつかり合う2人であったが、戦いが終わればノーサイド精神で握手を交わしてもらいたいものである
震災後、気仙沼にボランティアで訪れ、気仙沼大好き人間が増え続けている昨今。
山田康人に挑戦状を叩きつける気仙沼大好き人間がこれからも後を絶たないだろう。
しかし、今回見せた山田康人の絶対王者としての振る舞いは、山田政権長期化の予感を感じさせる程、強烈な印象を与えた
果たして、今後、彼を超える気仙沼大好き人間が現れるだろうか。
生粋の気仙沼人としては、気仙沼ファン同士による潰し合いではなく、共存共栄を望みたいところである‥
完
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