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気楽会の観光案内課 



第30回6月12日(日)参加者募集中です。

第30回「気楽会の観光案内課」
日時:2016年6月12日(日)9:00~16:00
集合場所:気仙沼市役所
参加費:2000円

お問い合わせはメールで
↓↓↓↓

kesennuma_kirakukai@yahoo.co.jp 主催:気楽会
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鈴木類です。(ともです)

今回の放浪記は気仙沼でも南町「○安」と並び最古と言われている、
幻のやきとり屋「五串」さんへおじゃましてきました。


AM 10:00

上の写真はこれまた気仙沼最古とも言われている本町にある
本町橋。地元の人たちに慣れ親しまれていましたが、
来年3月の完成を予定している新橋へ、もう少しでバトンタッチします。

すでに新たな橋の母体が掛かっています。長い間おつかれさまでした。


本町橋架換工事(取付道路)のブログ (村上工業さんのブログ)
http://motomachig.exblog.jp/

本町橋架橋のブログがあったなんて!(驚



CA3F0359.jpg




















※以下写真クリックで拡大

PM 7:00

日もとっぷり暮れた頃、赤提灯への視界がぐっと開けてきた。

目の前には「焼き鳥」ではなく「ヤキトリ」の文字。
看板には「五串」の文字が明るく灯る。

ここは本町橋を田中前方面へ渡り、すぐ右の下り道路を不動の沢駅へ
向かう途中、左側にたたずむ老舗。


CA3F0361.jpg
















店内に入ると、大きな年季の入った時計と軽く並べられた焼酎や
ウイスキーが目に付く。

五串と書いて「いつくし」。

元々一関市にある厳美の集落から引っ越ししてきたあるじが、
昭和40年代に創業した焼き鳥専門店。

つい10年前まで、店内ではおでんも提供していた大衆居酒屋である。


CA3F0360.jpg
















まずは「とりあえずビール」で喉を洗う。



CA3F0363.jpg











カウンターに目をやると、「おかえりなさい」と言わんばかりの
年季の入ったイスと長テーブルが待っている。



CA3F0369.jpg
















メニューはシンプルに
・チューハイ 300円
・さしみ 500円
・焼きがれい 500円
・オクラ納豆 300円
・トーフ 300円
・めかぶ 300円
・ヒジキ煮 300円
・山かけ 500円
・とろろ 300円


メニューにはないが、専門の焼き鳥は5串1皿で400円。
1本80円は20年以上前から同じ価格、と店主。

そして早速オーダーする。店内は今日は静かな方だ。


CA3F0364.jpg















ほどなくして定番の焼き鳥が登場。
写真を撮る前につい2本頬張ってしまったが、
それには訳がある。

それがここの店秘伝のたれだ。



CA3F0366.jpg















対して塩焼き鳥。 ふんだんに色づけされた焦げ目がそそるが、
若干固めの歯ごたえがビールによく合う。




CA3F0368.jpg















やはりここのお勧めはタレ。

店主によると、
なんと創業以来40年間注ぎ足し注ぎ足し
続けているという。

カンの筒に半分くらいなくなると
醤油、砂糖、みりん、ザラメに、なんと蜂蜜を加えるという。

それをコトコト5時間以上煮込み、
トロトロの6分(ぶ)くらいまで蒸発した状態で継ぎ足す。

なんとも贅沢なタレだが、このタレは本当に濃厚だ。
甘い、が、ただ甘いだけではない。

ビターな焼き鳥本体とぴったりと同体するその味は、
ビールや蒸留系のアルコールにしごく合う。


だいぶビールと焼き鳥の往復が続いた。



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刺身をオーダーしたが、あいにく山(品切れ)だったために、
冷や奴を。乾燥海苔がのっかってちょっとした特別な醤油を垂らす。


CA3F0371.jpg















通常の醤油と違い、店主オリジナルなタレがある。
うすくち?ではなくこれも少し手を加えた醤油に七味をミックスし、
若干日を置いたオリジナル。


通常の醤油に比べると大変まろやかでよくある冷や奴の風味を
醤油のキャラクターで損ねない上品な味だ。

これも2皿目を頼んでしまった。


CA3F0377.jpg












間髪入れずに出てきた柳カレイ。
これがまた絶品だった。

仕入れ先は市内の某鮮魚店、との店主。
運良くこの日は通常よりも大ぶりのカレイが手に入った。



CA3F0378.jpg














その恩恵を受けてか、身はぷりっぷり、箸を強めに入れないと
身がほぐせない状況が嬉しい。

写真ではわからないが、厚さが1センチにも迫る肉厚に
自家製の醤油タレを掛けて口に頬張る。

それを地酒男山で流すと、後は何も無かったかのような
口中に驚く。とにかく脂が乗っていた。



CA3F0374.jpg














肉厚の柳がれいを食べながらも、無くなってしまった焼き鳥の
事を考えていた。そして1皿をやはり追加注文。



39a9eb24.jpeg











それにしてもこの創業以来注ぎ足しのタレは引きつけて離さない。

黒蜜と表現できるそれは、長年愛し続けているファンをぐっと引きつけて
離さない。いや、離れられないのだ。

昨日今日のタレではないのは誰でもすぐに解る。
蜂蜜から来る甘味の奥に腰を下ろしているまろやかさ。

ついついメニューにはないテイクアウトを頼んでしまった。


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呑みながら店主と震災のことを話している間にも
なじみの常連客が焼き鳥を10本や20本単位で買っていく。

そのたびに80近くになるおばあちゃんが1本1本丁寧に焼き鳥を
焼き上げていく。


CA3F0384.jpg
















この作業がもう40年以上続いている。

特別に内側から撮らせてもらった。
だいぶ昔はおでんもやっていたと店主。と同時にガスではなく
炭火だったと打ち明けてくれた。

焼き上がるまで20分弱。その間、常連客はおばあちゃんと
世間話をしながら、吐く息白く、その注文数を今か々々と数えていた。

外気は0度を下回っていた。


CA3F0386.jpg
















最後に頂いた沢庵には米麹が若干見え隠れ。
うまみと塩加減が最後の酒にぴったり合う味。


CA3F0385.jpg















御年81歳になる店主は、まだまだこの店を続けると意気込んで
いらしゃった。その口調は80代とは思えない凜とした面持ちで、
今までの気仙沼を牽引してこられたこちらのお礼、
なんか失礼と思ってしまう若さを感じた。

それにしてもまだまだお若い!70代にしか見えなかった。


CA3F0387.jpg
















入店してすでに3時間近く、雪がちらついていたが、
帰り際、わざわざ見送りして頂いた。

「また来ます!」に対して、「焼き鳥のタレ、こぼさないように持ってね!」
あの焼き鳥の味を、また誰かと一緒に味わいたい、と思った名店があった。

2011年12月16日
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無題
中学時代、近くにあった塾の帰り、毎日のように焼き鳥食べてました(>_<)。とくに塩が大好きで。大人になってからも何度か飲みに行きました。のれんをくぐるたびに、大人になった気分を感じます。おじいちゃん、おばあちゃんの人柄に、いつも心が和みます。ともさん、今度一緒に!
かずき 2011/12/22(Thu)00:29:22 編集
>一樹
なくなってしまった「ホルモンまるとし」にも似た雰囲気で、最高の場所を見つけました!今度行こう!モーニングバード!
とも 2011/12/23(Fri)10:07:00 編集
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